「ちょっとよってく?」が合い言葉。生まれ変わる香椎にふさわしい、にぎわいが生まれる場を目指して。
福岡市街地から電車で約15分、福岡市東部に位置する香椎。かつて香椎駅は福岡市東部のターミナルとして機能していたものの、2003年JR千早駅の開業やそれに伴う香椎駅周辺の商店街利用客の減少により、活気を失いつつありました。そんななか、福岡市が計画した香椎駅周辺の再開発事業がいよいよ本格化。街の雰囲気が大きく変わりつつあるなかで、今年6月に竣工した商業施設”choika”(チョイカ)を手掛けるアナバプロジェクトの建築デザイナー橋口さんにお話を伺いました。
“choika”のコンセプトは何ですか?
橋口さん
いま、JR香椎駅と西鉄香椎駅間の区画整理が進んでいて、香椎の街が新たに生まれ変わろうとしています。
そんな中、2014年に新築の商業施設の設計をするチャンスをいただきました。私たちは「せっかくなら香椎の新しいにぎわいの一翼が担えるような建築を作りたい」と考えました。デザインは、それにふさわしい建物になるように、新しさや晴れ晴れしさ、素敵な雰囲気を連想させる白を基調に、木壁や植栽を取り入れることで柔らかさや親しみやすさを表現しています。たくさんの方に利用していただきたいので、敷居が高くなりがちな都会的なものではなく、香椎で暮らすみなさまに寄り添い、可愛がっていただけるような建物したいですね。
どんなテナントさんが入られるのですか?
橋口さん
おかげさまでこの”choika”のコンセプトに共感していただき、多数のお問い合わせをいただいて、現時点で飲食店2店舗にご入居いただきました。ひとつは創業70年の老舗海鮮居酒屋「味処よし本」の暖簾分けとなる「みやこのしろよし本」さん。そしてもうひとつは福岡でもおなじみ、そしてここ香椎でも愛され続けているお好み焼き屋「ふきや」さんです。買い物途中のランチに、学校や仕事の帰りがけにと、幅広い層の方が様々なシチュエーションで、気兼ねなくくつろぐことができる場になると思います。現在募集しているのは、2Fの広場前に面している13坪の小さな区画。カフェバーや、小箱的なビストロなど、お一人様でもご飯が食べられるようなお店に入居頂き、一緒に「香椎の小さな商業施設」を創っていきたいと考えています。
“choika”をどんな場にしていきたいですか?
橋口さん
いろんな方に、「あったらいいな」「ちょっと寄って行こうか」と思っていただける場を目指しています。
将来はご入居いただいたテナントさんや香椎の飲食店のみなさんとも協力してマーケットイベントや食にまつわるイベントなども企画運営し、より賑わいを生み出す場にしていければと思っています。それだけでなく、“choika”は西鉄香椎駅前の広場に面しています。「今日は”choika”前で待ち合わせね」っていう言葉が日常になるくらい香椎のシンボルになるぐらい、みなさんにとって身近な場所にしたいですね。